ヘタの緑色が鮮やかで、生き生きと元気なら鮮度は安心。肩の部分が角張ったものは中が空洞になっている場合があるので、丸く張りのあるものを選びます。皮の赤みに色ムラがなくつややかなこと、固くしまって重みがあることもポイントです。傷があったり、ひび割れているものは味が落ちているので避けましょう。
常温で保存できる野菜ですが、夏場は傷みやすいのでポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。熟し足りないトマトは適度に熟すまで常温で置き、それから野菜室で保存するとよいでしょう。カットしたものは乾燥しやすいので、切り口だけでなく全体をラップできっちり包んで野菜室に入れ、なるべく早く使い切ります。
トマトの赤い色はリコピンという色素によるもの。体内の活性酸素を抑制する抗酸化作用に優れた成分で、ガンや動脈硬化など生活習慣病を予防する効果が高いことが認められています。リコピンは熱に強く、油といっしょに加熱すると吸収率が高まるのが特徴です。ほかにもビタミンA、Cを多く含み、グルタミン酸も豊富。甘みと旨みがあるので生でもたくさん食べられ、ビタミンCを効率よくとれるのもメリットです。
トマトの皮は加熱しても残ってしまうので、料理によっては湯むきして使います。方法は簡単。トマトの裏側に浅く十字の切れ目を入れて熱湯に浸し、切れ目から皮がめくれてきたら冷水にとります。あとは、めくれた部分から手で皮をはがすだけ。スルスルときれいにむけて、口あたりもよくなります。
また、皮つきのトマトをスライスするときは、実がつぶれないようによく切れる包丁を使うこと。サンドイッチの具にする場合は、スライスする前に横半分にカットし、スプーンで種と周囲のゼリー状の部分を取り除いておくとパンが水っぽくなりません。
ナス科。原産地は南米。16世紀ごろにヨーロッパに伝わりましたが、長く観賞用とされていました。真っ赤な色が強烈で、口にするには抵抗があったようです。その後、最初に食用としたイタリアからヨーロッパ中に広まり、「トマトが赤くなると医者が青くなる」といわれるほど健康によい野菜として親しまれてきました。
日本に渡来したのは17~18世紀。当初は「唐柿」とも呼ばれ、やはり観賞用でした。食用化されたのは明治以降で、トマトケチャップなどが洋食店で使われたのが始まり。一般家庭で生のトマトが食べられるようになったのは、昭和に入ってからといわれます。
現在、サラダなど生食用に栽培されるトマトで最も代表的な品種は桃太郎。ハウス栽培により周年出回っています。これに対し、ジュースやケチャップなどの加工用トマトは、夏の完熟期に収穫されます。最近は、イタリア料理の影響などで甘みの強いトマトが消費者に好まれ、生食用も完熟型(完熟する直前まで色づいてから収穫したもの)が多く出回るようになっています。
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