家庭でよく使われる黄玉ねぎの見分け方は、まず皮がよく乾いていて、つややかな茶色をしていることが第一条件。指で押してみて外側が柔らかいものは傷んでいることが多いので、かたく身がしまった重みのあるものを選びます。また、首の部分が乾いて細くしまっていることも確認。首から芽が出ていたり、下から根が伸びているものは風味が落ちているので避けましょう。これらは、ネット入りで売られていても店頭でチェックできるポイントです。
ネットに入れて風通しのよいところに吊るすか、1個ずつ新聞紙に包んでかごなどに入れて冷暗所で保存します。玉ねぎは何よりも湿気を嫌うので、湿度の高い冷蔵庫の野菜室には入れない方がよいでしょう。また、傷んだものは取り除き、他の玉ねぎに腐敗が伝わらないようにすることも大切。こうした点に気を配れば1~2カ月は保存できます。ただし、水分の多い新玉ねぎや紫玉ねぎは日持ちがしないので、2~3日中に食べ切るようにします。
玉ねぎの辛みと独特の刺激臭のもとは、硫化アリルという成分。ねぎやにんにくにも含まれる成分で、ビタミンB1の吸収を助けてエネルギー代謝をよくしたり、消化液の分泌を促して食欲を増進させる働きがあります。さらに殺菌作用、発汗を促す作用、肉や魚の生臭みをやわらげる働きも。こうした効果は生の状態で最大限に発揮されますが、加熱すると甘み成分に変わりコクとうまみを引き出すのも硫化アリルの特徴です。また最近では、玉ねぎに含まれる特定の成分が生活習慣病などの予防に役立つことが報告されています。
玉ねぎの甘みとうまみを引き出すなら加熱調理、栄養面を優先をするならサラダなど生食がおすすめです。スライスして生で食べる場合、水にさらして辛みを抜くと食べやすくなりますが、肝心の硫化アリルは水溶性なので長時間さらすと効果が薄れてしまいます。辛みは酢でもやわらぐので、なるべく短時間でさらし、酸味のきいたドレッシングやぽん酢でいただくとよいでしょう。また、カレーやスープに欠かせない「アメ色」玉ねぎを作るときは、レンジを上手に利用して。まず薄切りにした玉ねぎをレンジ加熱してしんなりさせてからフライパンで炒めると、短時間でアメ色に仕上がります。
ちなみに、玉ねぎを切る時に涙が出るのを防ぐには、切る前に冷蔵庫で冷やし、よく切れる包丁で繊維をつぶさずに切るのがポイントです。
ユリ科。ねぎ、にんにくと同じ仲間。
原産地は中央アジアとも西アジアともいれています。古代エジプトで、ピラミッド建設に従事する労働者のスタミナ源として常食されていたという古い歴史をもつ野菜です。
日本では明治時代に北海道と関西地方で本格的な栽培が始まり、その後、生育環境に合った品種が全国各地で栽培されるようになりました。現在、最も多く出回っている品種は北海道産の黄玉ねぎ。そのほか紫玉ねぎ、白玉ねぎ、小玉ねぎなどが主な品種です。
収穫期は大きく2回に分かれ、秋に種をまいたものは翌年の初夏に、春まきのものはその年の秋以降に収穫されます。通常、貯蔵性をよくするために収穫後1カ月ほど乾燥させますが、春先から出回る新玉ねぎは秋まきを早どりしてすぐに出荷されたもの。だから、やわらかくて水分たっぷりというわけです。
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