皮の色が均一でつやがあり、傷や黒い斑点がないものを選びます。形が整った太めのものが良品とされています。固いひげ根があったり、でこぼこしているものは避けるようにしましょう。また、切った断面にスが入っているものは古くなっています。
さつまいもは低温に弱いので、冷蔵庫での保存は避けること。新聞紙に包んで、風通しのよい場所で保存しましょう。13~15℃が適温とされています。また、水気がつくと腐りやすくなるので要注意。洗わずに保存し、水洗いしたものや使いかけのものは早めに食べ切るようにします。
でんぷんと糖分が主成分。甘みがありエネルギー源になりますが、カロリーは穀類の1/2~1/3程度です。食物繊維のセルロースが多く、緩下剤的な働きをするヤラピンという成分も含まれるので、便秘解消に効果的。また、ビタミンCが豊富なことも特徴でトマトの約2倍、りんごの約6倍も。しかも、さつまいものビタミンCは加熱しても壊れにくい性質があるので、焼きいも1本(約200g)でほぼ1日の必要量を摂取できるといわれています。他のいも類には少ないカロチン、ビタミンEも含み、カルシウム、カリウムなどのミネラル類も充実した栄養バランスのよい食品です。
煮物、天ぷら、みそ汁の具にしてもおいしく、お菓子づくりも楽しめます。皮の近くに食物繊維が多いので、なるべく皮つきで調理したいもの。切ったらすぐに水にさらし、アク抜きをして使います。また、さつまいもは低温で時間をかけて加熱すると、でんぷんが糖分に変わり甘みがぐんと増すのが特徴です。石焼きいもは、この特徴を生かした食べ方といえるでしょう。逆に、煮物などのお惣菜は短時間で加熱するのがポイント。甘さがおさえられ、煮くずれも防げます。
ヒルガオ科サツマイモ属。別名かんしょ(甘藷)、からいも(唐芋)とも呼ばれます。
原産地は中央アメリカで、コロンブスによってヨーロッパに持ち込まれ、世界各国に伝わりました。日本には16世紀末~17世紀初めの頃に渡来。中国から沖縄を経由して九州の薩摩(鹿児島県)に伝わったことから、「さつまいも」の名前に。荒れ地でも栽培できるので、江戸時代に飢饉を救う救荒作物として全国に普及し、その後は戦中戦後の食糧難を支えた作物としても記憶されています。
現在、日本で栽培されている品種は約40種類。最も多く市場に出回っているのは皮の色が鮮やかな紅アズマで、甘みが強くホクホクしているのが特徴です。また、西日本を代表する高系14号も人気の品種で、おなじみの鳴門金時(徳島産)もこの一種。最近では、ポリフェノールを含んだ沖縄産の紫イモも注目の品種です。
早掘りのさつまいもは初夏から出荷されますが、本来の旬は秋。寒さが厳しくなる前の10~11月に収穫のピークを迎え、多くは貯蔵されて翌年の春まで市場に出回ります。冬に出荷される貯蔵いもが最も甘みを増しておいしいといわれますが、掘り立てのフレッシュな味わいも格別です。