表面の「いぼ」が痛いくらいとがっているものが新鮮。さえた緑色で全体にツヤがり、太さが均一なものが良品とされています。中央が極端にくびれていたり、皮がしなびているものは選ばないようにしましょう。多少曲がっていても味や栄養に変わりはありません。
水にぬれていると傷みやすいので、水気をよくふいてからポリ袋に入れ、ヘタを上にして冷蔵庫の野菜室に立てて保存します。立てるときは、牛乳パックやペットボトルなどの空き容器を切って使うと便利です。
95%以上が水分で占められているので、暑い夏に食べると水分を補ったり体を冷やす効果が期待できます。栄養素としてはカリウム、ビタミンC、カロチンなどが少量ずつ含まれる程度ですが、ぬか漬けにすると栄養価がアップし、ミネラルやビタミンB1を多く摂ることができます。
サラダ、酢の物、漬け物などのほか、きんぴらや中華風の炒め物にしてもおいしい野菜です。加熱調理の場合は、歯ざわりが残るようにきゅうりを厚めに切り、短時間で火を通すのがポイントです。また、常備菜として重宝するピクルス(酢漬け)はレンジで作ると簡単。切ったきゅうりに調味液を混ぜて加熱し、そのまま冷ませば味がよくしみたピクルスに。冷蔵庫で1~2週間以上は保存できます。
料理をよりおいしく仕上げるために、下ごしらえのコツも覚えておきましょう。
【アク抜き】
ヘタの近くの苦みを取るには、端から1cmほど切り落とし、切り口をこすり合わせて泡(アク)を出す方法が一般的ですが、こすらずに包丁で周囲の皮を厚めにむいてもよいでしょう。
【板ずり】
まな板の上にきゅうりをのせて塩をふり、押し付けながらゴロゴロと転がすと、色が鮮やかになり、表面のいぼも取れてなめらかに。少ししんなりして味もなじみやすくなります。
【たたききゅうり】
きゅうりをめん棒やすりこぎでたたいて割け目を入れると、あえものなどの調味液がしみ込みやすくなります。ポリ袋に入れるかラップに包んでたたくと飛び散りません。
ウリ科。原産地はインドとされています。
日本には古く中国を経て渡来し、江戸時代後期から明治にかけて本格的に栽培されるようになったといわれます。当時は主に漬け物の材料に使われていたようですが、その後サラダの普及とともに家庭の人気野菜になりました。
ひと昔前は、皮の表面に白い粉が吹いたきゅうりをよく見かけましたが、この粉はブルームといって、きゅうり自身から出る自然の保護物質。ところが、見映えがよくないということで姿を消し、現在は粉の吹かないブルームレスきゅうりが主流になっています。野菜は「見た目」も大切というわけです。
ところで、きゅうりの巻き寿司を「カッパ巻き」と呼ぶのはなぜでしょう...?一説によると、その昔カッパが水の神様の化身として崇められ、農家の人々がきゅうりをお供えしているうちに、きゅうりがカッパの好物にされてしまったとか。ほかにも諸説あるようですが、いずれにしても、あっさりしたカッパ巻きは日本人の大好物。